映画【人生フルーツ】

2018/01/26

鎌倉 女性専用カウンセリングサロン アスティ

こんにちは。

生きづらい人生から自分の望む未来へ。
あなたの勇気を後押しする

ココロの天気回復カウンセラーなかがわとしこです。

上質な映画を見ることはココロの栄養になりますね。
今日はそんな映画をご紹介。

去年から友人に紹介してもらって
なかなか見ることができなかった
ドキュメンタリー映画
「人生フルーツ」を見ました。


 

  風が吹けば、枯葉が落ちる。
  枯葉が落ちれば、土が肥える。
  土が肥えれば、果実が実る。

  こつこつ、ゆっくり。
  人生フルーツ。

 

樹木希林さんのナレーションで
語られるこのフレーズ。

最後まで見ると心にしみる言葉なんだけど
冒頭聴くと「ふんふん」くらい。

90歳のしゅーいちさんと
87歳のひでこさんご夫妻の
なんでもない日常を収めているドキュメンタリー。

超高齢のお年寄りを映画で観るなんて
地味~で気持が暗くなりそうでしょ?

残念でした~~。

全く逆。
見ていて楽しいし、ワクワクするんです。
畑仕事をする姿。
美味しそうなお料理の数々。
さらにおいしそうなスイーツの数々。

高齢のお二人じゃ食べきれないのでは・・
と思っていたら、スイーツは撮影スタッフに
ふるまうために作ってくださるんだそう。

ちなみに出てきたスイーツの中で
もっとも食べたいのはおっきなプリン♡
劇中チェックしてほしい。

お二人の足腰の強さに仰天し続けていたのは
私自身の足腰の弱さと比較してだけど(笑)

お二人にとっては何でもない日常なんでしょうが
見ているこっちは宝石箱みたいに
キラキラして見える日常。

日常をコツコツ続けるお二人の生活を
ほんの10分垣間見るだけであっという間に
ファンになっていることに気づく。

便利に胡坐をかかないお二人の生活は
実際自分がやろうと思うと正直
「うわぁ、めんどい」なことばかり。

ばかりなんだけど、猛烈に魅了されてしまう
そのめんどうな生活。

便利に飼いならされている私の本能的な部分が
小さな畑を作り、四季と共に生き、
欲を持ちすぎず、大きな流れの中にいる
自分を受け入れる生活を欲している。

そんな気がしました。

のどかなご夫妻の65年の生活。
大きな事件や言い争いなんてなくて
小さな嬉しいこと、小さな幸せを積み重ね
そんな日々を愛しむ。

けど、長い人生の中には悲しいことや
どうしても納得いかなかったこと
どうしようもできなかったこと
口惜しさ、悲しみ、やりきれなさ、無力感
そういう感情がいくつも積み重なっている。

その気持ちを大きな声で主張するでもなく
自分を責めることに時間を使うのでもなく、
与えられた人生を粛々と生きる。

けど、決して折れていない。
自分のできること、自分の譲れないことを
静かに自分のできる範囲で行っていく。

なんて強さなんだろう。
信念を貫くってきっとこういうこと。
いつだって、大切なもののことを考え
よりよくするために思案を重ねている。

そう、このお二人の生き方は
「重ねていく」がピッタリ。

一足飛びに何か大きな波は起きない。
ただ、枯葉を撒き、土を肥えさせ
準備をし続ける。

どんどん心にしみてくるそんな映画。

映画の真ん中くらいから
ハラハラ涙がこぼれて、
映画のエンドロールが終わっても
涙が流れ続けてしまう。

悲しいでも、超感動でもないのだけど
止まらないの、涙が。
号泣ってわけじゃなくて
ハラハラこぼれるがピッタリな涙。

けどね、それはいやな涙ではないの。

心があたたくなりすぎて泣けるのかな。

正直、なぜあんなに泣けていたのか
よくわからない。
ただ、なにかが心の琴線に触れて
何かが心を満たしていく。

この映画はこれからも繰り返し見る映画になる。

と確信。

とにかく、だまされたと思って
一度は見てほしい映画です。

そうそう。

しゅーいちさんが書く
しゅーいち、ひでこのイラストがめっちゃ素敵で
可愛くて、おちゃめで、とろけてしまった。